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歯列矯正のしくみ(2)

歯に通じる神経や血管は歯根膜を通っています。 

歯根に栄養を運べるのも、脳に物を噛んだときの硬いとか柔らかいといった感覚を伝えられるのも歯根膜があるからです。 

歯は実は、歯槽骨の中でトランポリンをしているように浮かんでいるのです。 

歯を取り巻いている歯根膜の幅はほぼ一定です。 

ところが、歯に圧力が加わると、歯根膜の幅が変化します。 

つまり矯正装置を歯に装着して歯に弱い力をかけ続けると、歯根膜が伸縮します。 

つまり押されている側の歯根膜は縮まるのです。 

すると元に戻ろうとします。 

また引っ張られている側の歯根膜は縮まって元に戻ろうとします。 

歯根膜には一定の幅を維持しようとする働きがあります。 

それに、先のように歯根膜の幅を変化させると、歯根膜の縮んだ部分では、破骨細胞と呼ばれる細胞が周囲の骨を吸収します。 

逆に、歯根膜が延びた部分は、骨芽細胞が働き骨を増やします。 

このような一連の働きの結果、歯根膜はその幅を一定に保とうとします。 

これが歯列矯正において矯正装置を活用して歯を動かすしくみです。 

矯正治療では歯根膜、骨芽細胞、破骨細胞を利用して、徐々に歯を動かします。 

このようにある程度の時間をかけて、矯正歯科では歯列矯正を行います。 

緩やかに力を加えることで骨の代謝を促すため決して歯を痛めないのです。 

矯正装置を装着してもほとんど違和感がないのは矯正装置が歯にかける力が非常に緩やかだからです。 

それでも歯が動くからこそ、矯正治療が可能なのだともいえるでしょう。 

もしも矯正装置が歯にかける力がとても大きな物であったなら、違和感も、痛みも大きくなり、きっと耐えることができないでしょう。 

現在の歯列矯正装置は、年々、改良が加えられている結果、あまり目立たず、そのうえ、小さな子供でも無理なく装着できるほど違和感を感じないものになっているのです。 

歯列矯正がこのような仕組みの治療だとわかれば、歯列矯正に年齢は関係ないことがわかるでしょう。 

ある程度、歳をとってからも歯列矯正治療は十分に可能なのです。 

【歯根膜,骨芽細胞,破骨細胞,歯列矯正】 

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